駄犬【誰が勇者を殺したか】あらすじと感想

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今回ご紹介するのは、駄犬さんの「誰が勇者を殺したか」です!

この記事の前半では『誰が勇者を殺したか』の概要とネタバレなしのあらすじ、感想。後半ではネタバレありの感想を書いています。

どぼくじら

ネタバレが嫌な人は前半だけ読んでね!

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この記事を書いた人
どぼくじら

2児の父(3歳と1歳)
仕事の隙間で読むミステリー小説が好き
マーダーミステリーやリアル脱出ゲームも大好き
仕事の合間で少しづつマダミスシナリオも制作中

\土木の資格取得サイトも運営中/

好きな作品を共有したく「ほんはび」さんに寄稿させてもらいました!

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誰が勇者を殺したか|作品概要

作者駄犬
発売日2023年9月29日
読める媒体書籍 Audible
Audible朗読德石 勝大
映像化等
受賞歴
引用元:Amazon
どぼくじら

2024年の8月からAudibleの朗読も公開されました!

Amazonで1,476件の評価の中、驚異の4.8/5.0スコアを叩き出している、高評価のミステリー小説です。

筆者の駄犬先生は、本屋大賞を狙ってこの小説を執筆されたようです。

どぼくじら

それもあって、すごい仕上がりの小説でした!!

ネタバレなし!あらすじと感想

誰が勇者を殺したか』は、2023年に発売された小説です。

ジャンルはファンタジーミステリーとなっており、新しい形の小説です。

どぼくじら

ラノベ風のミステリー小説です!

\ざっくりあらすじ

勇者は魔王を倒した。同時に――帰らぬ人となった。

 魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。
 かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。
「何故、勇者は死んだのか?」
 勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。
 王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。

ストーリーの展開は、亡くなった勇者の数々の偉業を文献にまとめる事業が始まり、文献に残すための資料集めとして、かつての仲間を巡ってインタビューをしていくという構成で進んでいきます。

このお話は、「勇者、騎士、僧侶、賢者、インタビュアー…」などの登場人物それぞれの視点で物語が進行していきます。

勇者に近しい人々にさまざまな話を聞いていく中で、『死の真相について』も尋ねることになります。

なぜ勇者は、死んでしまったのか?」

この質問に対しては、みな同様に言葉を濁して解答しません。

  • 魔王を倒したのに、帰還した勇者パーティに勇者は居ない…
  • 魔王にやられたのか…
  • パーティにやられたのか…

その謎を紐解いていくお話です。

どぼくじら

葬送のフリーレンのような世界観に近いかも。

このお話を読んでいて面白いと思った点は、構成上「インタビュアー視点での物語→回答者視点での物語」という流れを繰り返すことでストーリーが進んでいくところです。

最初はインタビュアーの視点と同じで、読者も勇者の人物像がぼんやりとしか分からないようになっています。

どぼくじら

なんでもできる伝説の勇者で、魔王を倒したすごい奴!みたいな輪郭しか分からないんだよね。

一体勇者はどんな人間だったのか」が、インタビューを通じて少しずつ見えてくるようになり、読者の中に勇者像ができあがっていきます。

そして、死の真相が徐々に分かっていく…という物語になっています。

どぼくじら

自分は面白くて、2時間程度で一気に読み切ってしまいました。

読み終えた最後には、「謎が解けた面白さ」だけでなく、「すごい…」という感動の感情の方が大きかったです。

  • あの時のあれは伏線だったのか…
  • おいお前まさか…
  • えええええ!?!?
  • えええ…つらすぎる…
  • この小説すご…

実際に読んでいる時の感情は、こんな感じでぐちゃぐちゃでした。

どぼくじら

自分の中の「勇者」への考え方が180度変わった作品でした。

この小説は、250ページにまとまっており、一冊で完結しているので、読みやすくておすすめです。

どぼくじら

記憶を消して何度でも読み直したい作品でした。

次にネタバレ有の感想を書きますが、ここまでこの記事を読んで、「自分で読みたい・聴きたい」と思った方は今すぐポチって読んでください!

さぁ、あなたもこの至高の物語にどっぷりと浸った後に、一緒に感想を語り合いましょう!!

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ネタバレあり感想

ここからはネタバレありの感想を印象に残ったシーンに分けて紹介します。

どぼくじら

本当はもっと語りたいけど、犯人や真相のネタバレは回避して紹介するよ!

印象に残ったシーン

勇者の実力

実はこの物語の勇者は、剣術も拙く、魔法もろくに使えません

ただ、預言者によって世界を救う勇者かもしれないと預言されたことで、勇者として学校で鍛錬を積んでいきます。

騎士に何度も決闘を挑み剣術を磨いたり、少しでも魔法を使えるように僧侶や賢者に指導してもらったりします。

どぼくじら

出来が悪くて力も無いんだよね~

そんな中、魔人が演習中の学生たちを襲うという事件が発生し、引率の先生や護衛の騎士たちが次々に殺されてしまいます。

実践になると体が動かない騎士、回復魔法で蘇生できず呆然とする僧侶、攻撃魔法が通用せずあたふたする賢者…

そんな中、一番弱く、下に見ていた勇者の主人公が機転を利かせて対処するシーンはかなり面白かったです。

どぼくじら

最初はみんな泥臭く鍛錬する勇者を馬鹿にしているんだけど、徐々に周りの見る目が変わっていくのが最高!

自分の使命の為に、身を削って何かに打ち込むって、ファンタジーだと常識みたいになってたけど、実際現実だと簡単には出来ないよな~と思わされました。

パーティメンバーの勇者に対する想いの変化

パーティメンバーがそれぞれ勇者に対して抱える想いをかたるシーンも印象的でした。

騎士は、勇者候補の筆頭であり、自らが最も優れた剣士だと自負していましたが、勇者の異常なまでの努力と精神によって認めていきます。

訓練や戦闘を通じて、真の勇者としての資質を認め、二人の間の関係が友情へと変化してきます。

騎士だけでなく、僧侶や賢者の心境の変化も熱くて溜まりません。

どぼくじら

おれ以外があいつを馬鹿にしてんじゃねえ…みたいなの最高ですよね。

読んでいくうちにパーティメンバー全員が、勇者を勇者として認めているのが分かり、犯人なんていないんじゃないかなと思う仲間関係にほっこりします。

ただ、実際には勇者は死んでしまっている…

インタビュアー視点になって、勇者譚を追体験しながら物語を紐解いていく感覚が楽しかったです!

勇者とは?

長年ファンタジーやRPGのゲームなどで使われている「勇者」。

そんな勇者像が一新された物語でした。

村から勇者が選ばれる→勇者も喜んで送り出される→みんな嬉しい!

実際そんなことなんて無いんだよな~と思い改められました。

本当は親と離れたくない。死にたくない。勇者に何てなりたくない。

でも、村の期待を蔑ろにしたくない。親に良い思いをさせてやりたい。

そんな葛藤が、自分が操作してきた「勇者」にもあったのかなと思わされる作品でした。

まとめ

サクッと読める作品ですが、とても満足度の高い物語でした。

短いながらに、密度の高いミステリー作品は中々ないと思います!

この話を読むと、あなたの中に新たな「勇者」が生まれるかもしれません!

他にもまだまだ謎は残っているので、ぜひ一度実際に読んでみてください!

  • 預言の真の意味
  • インタビュアーの正体
  • 勇者の死の真相
  • さらに数年後の物語
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この記事を書いた人

2児の母(1歳、0歳)もともと映画好き・読書好きで年間200本以上の映画を視聴。読書もそこそこ。
育児に追われて映画鑑賞を諦めたがオーディオブックなら育児中でも楽しめると発見!
家事育児と並行して月15冊ペースで本を聴くようになる。

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